こんにちは、前橋准看護学校です。
みなさんは「戴帽式」というものをご存じですか?
みなさんは「戴帽式」というものをご存じですか?
今日は10/21に本校で行われた戴帽式についてご紹介します。
戴帽式とは
【戴帽式】-たいぼうしき-
病院等での実習に赴く前に看護学生にナースキャップを与え、看護業務に従事する者として生命と向き合う覚悟と、看護者としての誇りや責任を自覚させるための儀式です。
看護学生は入学から今日まで、看護者としての知識・技術を学び、医療に携わる者としての倫理観を身につけてきました。この式典を経て、いよいよ患者さんに接する実習へと進んでいきます。
看護学生にとって戴帽式は、卒業式や資格試験と同じくらい意義のある儀式です。
ナースキャップ今昔
看護師の姿を想像してみてください。そう言うと頭の中に、ナースキャップをつけた
姿を思い浮かべる方がいらっしゃるのではないでしょうか?
現在では衛生面や業務上のリスク軽減、装着の為のストレス等様々な観点から廃止している医療現場が多くなってきましたが、ナースキャップは儀式の中で看護者の象徴として、今も受け継がれています。
戴帽式でしかナースキャップを付ける機会がないという人の方が多くなってきたと思いますが、看護にかける熱い想いは今も昔も変わることがありません。
写真一覧
それでは、今回の戴帽式の様子を写真でご紹介します。
式典準備
生徒が登校する前の校内。式典の準備に追われる先生たちの足音が校内に響きます。
式典の中で、ナイチンゲール像から灯火をもらうキャンドルサービスが行われます。これはクリミア戦争時に、夜間もランプの灯りを片手に患者のもとを走り回り献身的な看護を行ったナイチンゲールの逸話によるものです(諸説あり)。ナースキャップや灯火が看護者の象徴とされるのはこの辺りに端を発します。
開式
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、今年は学校関係者のみでの挙行となりました。ご理解いただいた皆さん感謝いたします。
戴帽
ナースキャップをもらった1年生にロウソクを渡すのは2年生です。既に臨地実習を行っている2年生の目に、1年生はどんな風に映っていたのでしょうか。緊張する戴帽生の姿に、1年前の自分を重ねていた人もいるのかもしれません。
キャンドルサービス
儀式がはじまると会場の照明が全て落とされます。窓からの光もカーテンに遮られて完全に明かりのない状態になります。そこに、キャンドルの灯りが1つ2つと増えて行き、じょじょに辺りが柔らかい光に包まれていきます。
患者さんの不安というのは、ろうそくが灯る前のような暗く不明瞭なものなのかもしれませんね。その暗闇を消し去る灯火の役割が、看護者の使命なのかもしれない。会場の様子を眺めながらそんなことを思いました。
灯火に照らされ暗闇に浮かび上がる戴帽生のみなさん。不安と期待が入り混じり、緊張した面持ちでしたが、その眼差しは、しっかりと自分の歩むべき道を見据えていました。
式典後
まとめ
前橋准看護学校の戴帽式はいかがでしたでしょうか。看護学校の出身でない方は馴染みのない式典だったと思います。新型コロナが収まったら受験希望者の方にもぜひ見て頂きたいなぁと思いました。戴帽生もこの式典に参加して「身が引き締まる」「背中を押された」など、前向きに進むきっかけになったようで、挙行できてよかったです。
戴帽生のみなさんが良いスタートを切れるよう祈っています。
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